ルイとイワンは掴み合っていた…


イワンの力では、ルイにはかなわない…


ルイがイワンを押し退けるのは、時間の問題だ…


そう悟ったイワンは、マイに助けを求める…


 「…マイ…あれが役に立つ時がきたで……」

 「?」


 「弓や…麻酔でルイを眠らせるんや…」



それを聞いて、マイは弓を構える…


そして狙いを定め、弓を引く…



その狙いの先は……


イワン…


 「!…何やっとんねん!」


 「私は、ルイを行かせる方に賛成するわ…ルイを止めるんだったら、あんたを撃つ……」


真剣な眼差しでそう言うマイ。
今にも矢を放ちそうだ…



 「っ…」

少し悩むが…


 「…わかった…」

イワンはルイから身を退いた…



それと共に、ルイは走り出そうとするが、ケガの為、その場に膝をついて座り込んでしまった…