あれからと言うもの、3人の様子はおかしく、無言のまま、ただただ歩を進めていた…


何とか3人に追いついたカリンであったが、3人には話しかける事もなく、少し離れた場所を歩く。


何かを考えているような3人。

(…カリンは1度死んだ…そして生き返った…そんな…)


(カリンは何者なんや…記憶失っとるし何もわからへん…)


(カリンの過去に何があったの?不思議な子だと思ってたけど…)

心の中で戦っていた…

疑う自分と…信じたい自分と…

どちらが勝つかはわからない…しかし、その戦いを続けていた…


3人の後ろ姿を追いながら、カリンは突然変わった3人の様子を見つめていた。

(みんな、どうしたんだろ…昨日何かあったのかな…)

心配するカリン。ふと、下を向く。
すると、異変に気づく。

(!あのアザ、消えてる…)

そう、昨夜あったはずの、あの黒いアザのような物が、一夜にして、消えていたのだ…