空を見つめるルイとカンナ。
ルイは空を見上げながら口を開く。
「これから、どうすればいいかと…」
「?」
カンナはルイの問いを優しく受け入れるようだ。
「カリンの事を…連れていくべきか…ここに置いていくべきか…」
そう言うと、ルイは目を伏せる。
「…」
無言のカンナ。
少し、沈黙が漂う。そして、
「それは、カリンが決める事じゃないかしら。」
「?」
カンナを見つめるルイ。
「貴方に着いていくのも、ここに残るのも、全て、カリンが決める事じゃないかしら。」
優しい瞳で見つめるカンナ。
その言葉に言葉を失うルイ。
「カリンが行きたければ着いていけばいい。もし残りたければ、残ればいい。」
「カリンが決める事…」
ルイはその言葉を繰り返した。
やっと気づいた。
全てはカリンが決める事なのだ…
俺が決める事ではない…
着いてきたければ、着いてくればいい…
残るのならば…
カリン、お前は、どうする…?
ルイは瞬く星に問い掛けるように心の中で囁いた…