「ルイ、俺達も部屋行くで。」

そう言い、イワンは階段を上がろうとした。

 「後で行くよ。先に行っててくれ。」

ソファーに座ったままイワンに言うルイ。

 「…わかったわ。」

いつものイワンなら、それを、何でだと聞き返すのだが、今回は違った。

少し考えて、階段を上がっていったのだった。

 「…」

その様子を見て、ルイはイワンもまだ戸惑っているのだろうと感じたのだった…


近くに誰もいなくなったのを確認すると、ルイは立ち上がり、外へと静かに出ていった…