今は忘れよう…
何が真実で、何が間違いなのか、今はどうでもいい…
今、カリンは故郷に帰れたのだ。
なのに、俺達が暗くてどうする…
俺だけでも、カリンを…みんなを安心させないと…
そう決意したのはルイ。
ルイは、顔を上げ、カリンを見ると、微笑んだ。
でもカリンは気づいていた…その笑顔には、悲しみが含まれていることが…苦しんでいる事が…
しかし、カリンも微笑む。そして、
「そんなに暗い顔をしてると、幸せがにけちゃうよ。」
「「…」」
その言葉に顔を上げるマイとイワン。
そこには、天使のように笑う、カリンの姿があった。
忘れよう。今は何でも忘れよう。そう思った2人であった。
そうして、3人は、暗い雰囲気をどこかへやり、笑ったのだ。
しかし、カリンへの疑いは、消えた訳ではない…