カリンの寝顔を見つめるカンナ。

 「カリン…良かった…戻ってきてくれたのね…」

そう話しかけるように言った。

すると…

 「ん…」

 「!カリン!」

カリンの目がゆっくりと開かれた。


目の前には、今にも泣き出しそうな顔をして、自分を見つめる女性がいる。

 「…あなた…誰…?」

カリンの第一声はそれだった…

 「!カリ…ン…?」

その言葉に目を見開き、言葉を詰まらせながらカリンの名前を呼ぶカンナ。

 「カンナさん、ちょっとこちらへ…」

 「…はい…」

そんな様子を見て、男2人はカンナを呼んだ。

 「カリン!大丈夫か?」

 「うん…」

カンナと入れ替わりになるように、ルイ達3人がカリンの元に向かった。

心配そうに見つめ、そう言う3人に、大丈夫と答えるカリン。


顔色は良くなり、今の笑顔は無理している様子ではない。