そんな時、

       バン!

 「「!?」」

勢いよく扉が開かれ、何者かが現れた。

一斉にそちらへと顔を向ける6人。

そこにいたのは、長い髪を下ろした、綺麗な女性。

 「カリン!?」

その女性は、そう叫び、カリンの元に向かった。

カリンが眠っているのを見ると、女性は愛しそうな瞳でカリンの顔を見つめていた。

 「カンナさん…」

その様子を見て、背の低い方の男がそう言葉を漏らす。

 「カンナさん?」

その言葉に反応し、マイは首を傾げた。

 「カリンの母親だ。」

 「カリンの…」

筋肉質の男がそう答え、その言葉を聞いた3人は、カンナと呼ばれた女性へと目をやる。


確かにその女性は、カリンに似ていた。髪の色も、その幼さの残る綺麗な顔立ちも…全て…