町を走る2つの人影。

何かを探している様子である。

 「どこにもいない…」

焦るカリン。目が潤みだしていた。

 「カリン、落ち着け…」

それを落ち着かせるように、ルイはカリンの肩に手を置き、優しく言った。

 「うん…大丈夫、だよね…?」

ルイを潤んだ瞳で見つめるカリン。

 「あぁ。絶対、大丈夫だ。マイを信じろ。」

ルイはゆっくりと囁く。自分に言い聞かせるように…

そしてカリンはルイの言葉を信じ、頷いた。


また2人は走り出す。

仲間を助ける為…