部屋の中…

扉に背を預け、暗い顔をしたイワン。

ゆっくりと床に座り込む…

そして両手で頭を抱えた。

(…何や…俺おかしいんちゃうか…)

(マイが…いなくなった…んな事…)

その時、イワンの頭に、マイの笑顔が映し出された。

会ったばかりなのに…一緒にいた時間は短かったのに…
はっきりと、マイのあの笑顔が頭に映し出される…

 「…マイ…」

顔を上げ、マイの名を口に出す。

そしてイワンは部屋から飛び出した。