部屋の前で立ち尽くすカリン。

 「…イワン…」

 「どうした?」

そこへルイがやってきた。
カリンと部屋を交互に見る。

 「…」

顔を伏せるカリン。
それを見て、ルイは言う。

 「…行くぞ…」

 「?」

何を言い出すのだろうとルイの顔を見上げる。
すると、ルイの青い目がカリンを見つめて言った。

 「俺達だけでも、マイを探しに…」

 「…うん…」

今のルイの顔は、先ほどの動揺した顔ではなく、いつものしっかりとしたルイの顔だった。