そんな2人の異変にも気づく事もなく、もう1つ部屋では、男と女がいた。
青い目をした、綺麗な顔立ちの男。
同じく、綺麗な顔立ちをし、長い髪を下ろした女。
ルイとカリンである。
「…」
カリンは下の階で男に話を聞いてからと言うもの、ボーとしている。
そんなカリンを見つめながら、ルイが訊く。
「カリン、何かわかったんだろ?」
「!何で…」
驚いた様子のカリン。
「そりゃぁ、わかるさ。」
優しく微笑むルイ。
「そっか…」
「…1人の生存者がいたって言ったでしょ?」
「…あぁ…」
「その人は、一点を見つめていたって…その見ていた物がわかったの…」
「見ていた物?」
「うん。それは…それ…」
カリンはルイの後ろを指差した。