宿を探すために歩き出したが、なかなか4人を泊めてくれる宿は無かった。
何故なら、銃や剣を持つ男と、黒い弓を背負う女がいるからだ…
何か訳ありな奴らに違いないと思うのだろう。
そんな中、次で何軒目の宿になるだろうと思いながら、4人はある宿を訪ねた。
それは、暗闇の中にたたずむ、一見普通の宿屋。
以外にこの町では良い方の宿である。
それにも関わらず、この宿の中には旅人と思われる者達はいなかった。
中に入る4人の旅人。
この宿屋の主と思われる者に目を向ける。
「あの…」
「?」
こちらに目を向ける男。
「宿を探しているんだが…」
「…」
その言葉に男は4人の顔を見る。そして銃や剣を…
またダメか…そう思った時だった。
「自由に使いな…」
「!」
思いもしないその言葉。
4人は驚きを隠せない様子で…
礼を言おうとしたが、男は部屋の奥へと姿を消した。