カリンの指差す先にいた者は…

 「?…!悪魔!」

そう、悪魔…

女の悪魔がこちらを見ている。
威嚇するように…

       スッ

 「!」

その悪魔はいきなり4人に襲いかかった。

ルイはカリンを引き寄せそれを避け、マイは弓を構えながら悪魔の攻撃を交わす。

が、イワンの反応が遅れた。

それを確認した悪魔はイワンを狙う。

 「イワン!」

3人に緊張が走る…

 「大丈夫や…」

イワンはギリギリの所で交わしたらしい…ケガもしていないようだ。


 「…」

悪魔は4人から距離を置き、また威嚇するように見つめる…が…

       スッ

 「逃げた…」

そう悪魔は4人に背を向けて、逃げたのだ。

 「何でや…」

立ち上がりながら不思議に言うイワン。

 「行きましょう。追わないと…」

 「あ?」

その横を走って通り過ぎるマイ。
悪魔を追う様子だ。

 「行くぞ。」

 「イワン早く。」

また、ルイとカリンもイワンの横を走り去った。

 「何で走れんねん…ありえへんやろ…」

そんな事を言いながら、イワンも走り出した。