数分の後…

 「無理か…」

諦めかけたその時…

 「!」

カリンが何かに反応した。

 「思い出したんか!?」

期待しているイワン。
目を輝かせてカリンを見る。

が…

 「ううん…。」

首を横に振るカリン。

 「何や…」

ちょっと期待はずれだったようで…

 「でも、何だかわかりそうな気がする。ううん…必ずわかると思うの。そう伝わってくるから…」

カリンの顔が輝いたように見えた…

 「ニコじゃあ、行こっか」

そんなカリンを見たマイは、微笑んでそう行った。

 「?何やマイ、一緒に旅すんか?」

マイが一緒にいるのに気づいたイワン。

ちょっと照れた様子のマイ。

 「どうせまた行く所一緒だろうし、それに私がいないと…成り立たないでしょ?」
 「はぁ?」

呆れたような顔をするイワン。

 「うん。」

微笑むカリン。大きく頷く。

 「そうだな。」

ルイもそう言った。

ルイとカリンは賛成のようで、イワンも賛成するしかなかったのだった。



こうして新たな仲間が加わり、旅が続いた。