建物の最上階…

カーテンを揺らし、その部屋へと、唸る風が吹き込んできた…

何かを知らせるように…


2つの人影は、悪魔がやられた事に気づき、顔を歪める…


 「思っていた以上に、すごい力だ…。」

そう、ある人物が言った。

何か恐れを感じているようなそんな声色で…



 「どうなさいます?」

 「そうだな…」


その人物は少し考えこむようにし、乾いた声で言った。

 「殺してかまわない。」

 「…かしこまりました。」


命を受けたように、もう1人の人物はそう言い、そこから姿を消した。