『えっ…あ、はい。』

わわ…っ近いよ!!
まともに顔見れない。

なんだろ。私、すごい心臓ドキドキしてる。


メガネの奥のキレイな茶色い瞳…

無造作にセッティングされたさらさらの髪の毛…

低く透き通った優しい声…。


んあ?私、今何考えてた?!


「ハハハ、顔真っ赤だよ。大丈夫?」

えっ、ウソ。私今顔赤いの?!


沖田先生は私の耳元に顔を近つけると

そっと囁いた。

「後で理科室来てくれる?」

『は…い。』


周りの女の子たちは「何はなしてたの?」
って騒いでたけど、先生は「なんでもないよ」
と冷静に答えてその場をのがれた。


それはいいけど、
私何かしなきゃいけないの?

理科室にいかなきゃいけないんだよね。

うっかり「はい」って答えちゃったけど、
なんで私だけなんだろ…?

まぁ、行けばわかるよね。

忘れないようにいかなきゃ!!