「私はこれで失礼。先生の言う事を、ちゃんときくんだぞ?」


・・・・・・・ガラッ

先生が入ってきた。

ドキンッ!!


うわぁ、童話に出てくる王子様みたい…

すごい、かっこいいーーー。


「今日からみなさんのクラスの理科を担当することになった
 沖田悠真です。よろしくお願いします。」


沖田先生が自己紹介をし終わったと同時に

耳がつぶれるぐらい
甲高い声が鳴り響いた。

女子たちはみんなすごい興奮してるみたい。


…そりゃそうか。

あんなパーフェクトな人、

中々いないもんなぁ。


沖田先生はみんなからの質問攻めで
困ってるだろうと思いきや、


王子様スマイルのまま
淡々と質問に答えていく。


すごい…大人だなぁ

「先生、何歳ですか?」


「今年で23です。」


へぇ、結構若いんだぁ。


「先生ってハーフですか?」


「クォーターです。祖母がイギリス人なので。」


へぇ!クォーターなんだ!

だからあんなに顔が整ってるんだ。


それにしてもかっこいい…///

あれ?

こっち…来る?!


「初めまして。清水優希さん…
 だよね?」