「私が、死にたくないの!
高城といたら死ぬかも知れないから。
だから、もうやめたいの!」
死にたくない。
幸せだったら死んでもイイなんて私は絶対思えない。
辛いから死にたいなんて、私はそんなのしたくない。
生きていくこの先に夢や希望がある訳じゃない。いや、あるけど。夢しかないけど。男の子といちゃいちゃしたいとかそういう夢なら尽きないけど。
だからこそ。嫌なんだよ。
「そん、なの、分かってたことだろ」
「分かってたから、振って欲しくて告白したのに……高城だって……この前言ったじゃん。
お前が嫌ならやめてもいいって!」
「……ふざけんなよお前!」
俯いたままの私の肩をぐっと掴んだ高城の手に、体中に電気が走った。びりびりと痺れる体は胸にまで到達して、体が今にも震えそうなほどだ。
お願い見ないで。
そう願いながら高城の顔を見ることなく自分の手元をじっと見つめた。
「あの時はあの時だ。お前のことなんかこれっぽっちも知らなかったときの話だろ」
高城の怒りがダイレクトに私に伝わってくる。
それが嬉しくて苦しくてどうしていいのかわからない。呼吸の仕方さえわからない。
「今、俺はお前が……」
「やめて……」