私は、かばんの中をゴソゴソっと探って
あるモノを取り出した。
「…もう、いいよね?」
あたりと書かれたアイスの棒。
裏にはあなたの住所。
だから…
「バイバイ…」
私は思いっきり、それを海へと投げた。
大好きだったよ。
あの日、ケガをした私をおんぶしてくれたことも
夏の大三角を教えてくれたことも
ふて腐れる私の所へ戻ってきてくれたことも
ほんとは全部嬉しかった。
夜を超えて君の所へ行きたかった。
だけど、無理でした。
だから…
夜、星を見る度に
遠い思い出のあなたが無邪気な声で指をさした星を
これからは眺めたいと思います。
本当に大好きでした。
でも、全て…
今は私だけの秘密です。