「……」



しっかりと見えた。




一番後ろの車両に直哉がいて、直哉も私を見つけてくれたこと。




分かったよ。





「……よし」




直哉…




ありがとう。





素敵な思い出をありがとう。







「かーえろっ」




私は微笑んで電車が行った後の線路を見つめた。