それから、私と直哉は段々と話さなくなっていって
しまいには、顔も会わす機会もなくなっていった。
私は、辞めていなくても部活には行かなくなったし
タカヤ君とかエリカとかアスカからは連絡があっても
直哉からは何にも、部活の連絡でさえ、こなくなったから。
ただ、辞めれば良かったのかもしれない。
だけど、どうしても部活を辞めたくなかったのは
辞めてしまうと、あの天体観測での思い出も消えてしまう気がしたから。
だから、辞めずに行かないだけにしておこう。
そう決めて、私は毎日を過ごしていた。
直哉と一切関わらない毎日を。
そうしている間に、月日は流れて
私達は高3になった。