次の日、私は結局部活を休んだ。
もうこれで4日もいってないわけだから、今日部活があるかっていうこともわからない。
私は気分転換に、今では珍しい、近所の駄菓子屋さんに出かけた。
暑いからガリガリ君でも買おう。
「おばさん!暑いから食べて帰ってもいい?」
「はいはい、じゃあゴミは捨てとくよ。いつもありがとう」
おばさんにアイスの袋を渡して、ガリガリ君を口に入れた。
「ん~!おいしい!おばさんまた来るね!」
私はおばさんにそう言って駄菓子屋を出た。
のだけれど…
「あ」
「あ…真奈」
「真奈ちゃん!」
私、タイミング悪すぎ。
「真奈ちゃん最近部活来ないからみんな心配してるよ!」
エリカが綺麗な眉を八の字にして言った。
「うん…ちょっと最近具合悪くて…」
「そっか。でも今日は部活ないしゆっくり休みなよ!」
「うん。ありがとう」
「あ!私アイス買ってくるね!」
エリカはニッコリ笑うと、駄菓子屋の中に入って行った。
残されたのは私と、直哉。