「…よし」
ケータイをスカートのポケットにしまって、また自転車をこぎはじめた。
どこに行くかはもう決めていた。
私は前をしっかりと見据えて自転車をこぐ。
こぎながら、思い出してしまう。
昨日のことーー
話しかけてもいつもみたいに話してくれなくて、迷惑そうな顔をされた。
そんなこと、されたことがなかった。
唇をキュッと結んで自転車をこぎ続けた。
あと少しで目的地につく。
そんなときだった。
前から、うちの学校の制服をきた男子が自転車をこいでこちらへ向かってくるのが見えた。
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