言ってしまってから後悔する私。



何で



どうして



素直になれない……



「真奈ちゃん…ありがとう…」



エリカはかわいくはにかんだ。



こんな顔みたら、もう言えない。



“やっぱり好き”



なんて。




「……うん…」



それしか言えなかった。




もうどうしようもないことに気付いたから、虚しく返事をすることだけが精一杯だった。