学校に着いてすぐに、直哉は私を保健室へと連れていってくれた。
「先生いないな」
「ほんとだ」
直哉は私をイスに座らせると、絆創膏を見つけてきて、私の足のケガをした場所に貼ってくれた。
「とりあえず、貼っておけば靴履いても痛まないだろ」
「…ありがと」
「うん」
直哉はぶっきらぼうに返事をした。
「直哉」
「ん?」
「ごめんね」
「は?」
「だから、直哉に迷惑かけちゃった。私が着いて行かなければよかったね…」
私はハァとため息をついた。
「バーカ」
「え?」
「やっぱりお前はバカだ」
直哉は意地悪な笑顔で突然言った。
「ひっどい!!真剣に反省してるのに!」
「それがバカだっつてんだよ」
「…っ」
直哉は私の頭を優しく撫でた。
いつもこうやって、直哉は私を黙らせる。
ケンカしたときはもちろん、泣き止ませようとするときとかも
いつも……