あの人の事が忘れられないまま2週間が過ぎた。

あーぁ、あの時名前聞いとけば良かったな…
なんて後悔していると楓がやってきた。

楓はいいよな、彼氏とラブラブだし。
うちなんて…

どした!?
んっ?ぅうん、別に(汗)

話聞くよ!?

ホント?

あのね…
うちはあの時の事、今の気持ちを素直に話した。

うんうんうん、いいよ!頑張っちゃいなよ!海ならイケる。
てか、あたしその人知ってるかも!!

…えーーーーっ!!
なんでなんで!?

んまぁ、ちょっと遊んだ事あるからさ。
アド教えてあげようか?

うんっ!!

そのあとの授業は全く集中出来なかった。

急いで家に帰って、楓からのメールを待った。

来ない来ない来ない…
きたーーー!!

んっ!?あっ!
あの人の名前、白石拓也っていうんだ、かっこいい!

えーと、なんて送ろう?


考えて考えて送ったメール

宛先:白石拓也
件名:なし
本文

はじめまして!?
前に1回山白中で
会った事
あるんですけど
わかりますか?

とりあえず
高杉 海です。
よろしくお願いします!


送信と…
返事来るかな?


んー、きたー!!!!

FROM:白石拓也

覚えてるよ!
こちらこそ
よろしくね!!


や、優しい。感動(涙)


はじまりは、よろしくね!!という簡単な挨拶だけだった。これからどうなるのだろう…私の心は期待と不安でいっぱいだった。