テーブルの上のコップに、二人分のカフェオレを注ぐ。


「…あっ…」


俺の向かいに座る女の子が、小さく声を上げた。


その反応に、俺は少しびくっとしてしまう。

このメーカーのが一番好きなんだよな?

ハズレじゃないよな…?

間違えてるワケないよな?




黒目がちな目。

すとんと落ちた黒く長い髪。

日光を反射しそうな白い肌。



純粋に笑って。

少しおっちょこちょいで。

めちゃくちゃ鈍感で。

俺の向かいにちょこんと座る。



それが俺の彼女。

百花(ももか)だ。