でも、もうすれ違いはイヤだから。
「…手…、つないでもいい?」
振り返って、大地くんに手を差し出す。
真っ赤な顔は気にしないでね!
まず、あたしはここからなの!
笑いながら大地くんは、あたしの右手を握った。
さて。
すれ違いの理由でも話ながら、ゆっくり帰りましょうか。
あと。
何であたしが、あの人の好きな人を聞いたのかって言う理由もね。
あなたが不安になったなら、
あたしは好きって言うよ。
あたしが不安になったなら、
好きって言ってね。
いっぱい、いっぱい。
好きって言ってよ。
fin.
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