なんで…?
怒っちゃった…?

なんて隙間が空いた体温が寂しくて、泣きたくなって。


あたしは大地くんを見上げた。


次の瞬間、



唇に温かさを感じた。


ちゅっ



目なんか閉じてない。

ただ、息は止まった。


…だって……、大地くんの顔が近かったんだもん。


「……俺は、このくらい好きだよ?」


…あぅ…。


意地悪く笑う大地くん。

絶対、真っ赤な顔のあたしを見て笑ってるんだ…。


けどさ、理由はともあれ。


大地くんが笑ってくれてることが嬉しかった。



あと、

…キ、…キス…できたこと
とか。


もう…。


ドキドキが収まんない……。