大地くんに求めてばかりで、大地くんを不安にさせて…。

あたしはお返しなんて、してなかったくせにね。



「あたし、大地くんが…好きだよ。…大地くんだけが好きだよ」


あたしは笑った。

ねぇ、この気持ちが伝わりますように。

好きで、好きで、仕方ない気持ち。



「……良かった…」


ため息のような言葉が耳元で響く。

それと同時に、あたしは大地くんの香りに包まれた。


…あれ?

えっ!?

この状態って……。


もしかして…。


抱きしめられてるっ!?