あの体育祭の後。


この体育館裏で、アイツと話したな。


「彼女のために頑張ってるお前の方が、僕なんかより。…一番かっこ良かったよ」
なんて、アイツも褒めてくれたっけ。



そんな親友のところに。

親友のクラスに、今日は行けなかった。


……百花がいるから。


だって俺、今百花に会ったら、泣いてしまう気がする。



嬉しさも、愛しさも、悲しさも、悔しさも……。


全部混じって、涙になって溢れてしまうだろう。


こんな顔でも一応男だから、我慢はするけど。