堪えていた涙が、頬を伝った。
「……ふぇっ………う……っ……」
あたしはとぼとぼと、来てから余り時間の経っていない道を戻っていく。
暑い日差しが降り注ぐのに、流れる涙は枯れなくて。
心は冷たい風が吹く。
神様。
『好き』って言って欲しいなんて。
手を繋いだり、抱き合ったりしたいなんて。
望んだからですか?
……あたしはわがままだったのでしょうか?
「…大地…くん…」
こんなに好きになったのに、
あなたは忘れろと言うのでしょうか…?
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