「ひっく…」

我慢できず泣いてしまった。

「おい!どうした?そんなに怖かったのか?」

「怖かった-。真っ暗だし。先生の車遠い-」

「一緒に行けばよかったな。ごめんな?」

先生は頭を撫でてくれていた。

「立てるか?寒いな」

先生は私の背中に膝掛けを掛けてくれた。

「ありがと。先生も使っていいよ」
「あぁ。ありがとな!」

「もう、落ち着いたか?」

「うん。」

車に着いた時、先生は一瞬だけ私を抱き寄せた。

とても暖かかった。

私は助手席に乗った。

「先生の車かっこいいね!私この車の形好きだな-!」

「まじで?俺も形がよかったから買ったんだ!」

「そうなんだ!先生センスいいね!」

「んな事ねぇ-よ!」

「先生、私の家知ってるの?」

「当たり前だろ?担任なんだから」
「あっ、そっか!」

「バカか!お前は」

先生は私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。

先生…それスゴくキュンキュンするよ。