私は膝掛けを返してもらえないまま放課後を迎えた。


「瑠美-!ど-しよ。膝掛け返してもらってないよ-」

「放課後返してもらえるかな?」

「分かんない。でも職員室行ってみる!」

「うん!頑張れ!」

「ありがと-。」

ガラガラ…

「やばっ!先生来た。ばいばい」

「うん」

膝掛け…ど-しよ。

私は、その事ばっか考えていて先生の話しを聞いてなかった。

「…っ!おい莉奈っ!」

「は、はい」

「ボ-っとしてんなよ!バカたれ」
先生に頭を突かれた。

「あっ!莉奈!お前後で職員室に来い」

「は-い…」

「よし!今日はこれで終わり!」

「起立!さようなら。」

「「「さようなら!」」」

みんなが帰っていった。