翌日の朝。




「行ってきまーす…って、誰?」



玄関を出ると昨日帰り道で告白現場を目撃された女の子がいた。


「あ、昨日の人が遥斗くんだったんだ。わたし5年の都築彩音。今日から登校班一緒だからよろしくね。」



都築彩音?

比較的田舎の方なために、1学年は1クラスだった。

だけどこの子は知らない。


思わず首を傾げた。

すると、

「あ、わたし東京の学校から転校して、こっち来たの。ごめんね、説明不足で。」

とすぐに言ってくれた。



なるほど。
どうりで知らないわけだ。