「話、聞いて?…ぐすっ。」



「うん、わかった。だから泣かないで。」



僕はミサちゃんの涙を必死にぬぐっていた。それでも涙は止まらない。








「わたし、わたしね。」


「うん。なに?」





「…あやちゃんのことが好きなの。」










…えっ?



僕は状況がよくわからなかった。


いつも馬鹿にしてきたミサちゃんが泣いてて。

それで好きだって言ってきて。










「付き合って?」





付き合ってって言ってきて。






僕まだ小学生だよ?
付き合うなんてドラマとか漫画の話だと思っていた。

それに女の子扱いされて、決してモテるようなキャラじゃないのに。




そのときだった。