「じゃ、また明日!」

「うん、また明日!」




放課後のバス停。
ミサちゃんの見送りだ。


ミサちゃんと同じ学年の男子と思われる数人が俺をジロジロ見てきた。

正直、少し怖い。




そんな俺に気付いたのかバスに乗り込む直前にミサちゃんは

「ハルくんのこといじめないでよ!」

とその集団に笑って声をかけた。


「もちろん」と返事をした少しいかつい男子。

すげー。
ミサちゃん、怖そうな人とも友達なんだ。ミサちゃんからしてみれば同じ学年だし当たり前なのか?



こうしてミサちゃんを乗せたバスが出発するのを見届け、その怖そうな先輩達にペコッと頭を下げて俺は立ち去った。