セーラー服のアヤ。
アヤも俺と同様に着慣れてない感じがする。



「おっ。あやちゃんだ。わたしのこと先輩だなんて言わなくていいよー。」



「いやいや、先輩だもん!よろしくお願いしまーす。」


ペコッと頭を軽く下げるアヤを見て、ミサちゃんは困ったように笑った。



それから俺はミサちゃんと別れて教室に入り、先生が来るまで自分の席に座ってぼんやりしていた。





「ハル!」



するとアヤが俺の席にやってきた。



「なにー?」

「久しぶりに見て思ったけど美咲先輩めっちゃ綺麗だね!」

アヤは目をキラキラさせながらそう言ってきた。

俺は小学校と中学校で別々になっても定期的に会っていたからか、そこまで変化がわからなかった。

「そうかな?」

「そうだよー!ハルいいな、あんな彼女いて。わたしも中学生になったから彼氏できるかな?」


「…知らね。」



そっか。
アヤも彼氏できるかもしれないんだもんな。いや、アヤなら絶対できるだろうな。なんだかんだいって可愛いし。


「アヤに彼氏かー。」

「へへへ〜寂しい?」


「別に。」


「美咲先輩いるもんね。」


そんな会話をしているうちに先生が入ってきて、みんな席に戻った。もちろんアヤも。