「ハルくん学ランだ!」


「だって中学生だし。」





「…ふふっ。」

「笑うなよ〜。」




中学入学。
田舎だからか中学入試を受ける人は1人もいなく、俺はミサちゃんと同じ中学校だ。


まだ新品の学ランを着て、ぎこちなく登校した俺をミサちゃんは笑って校門で待っていた。

小学校と中学校はなぜか正反対の位置にあり、俺は自転車通学になり、ミサちゃんはバス通学。

そのため朝は校門で待ち合わせして玄関まで一緒に行く。

帰りは俺がミサちゃんをバス停まで送って別れる。

そんな打ち合わせを事前にしていた。