この日からあやちゃんが帰り道に1人のときは、佐々木さんちの前であやちゃんは僕を待つ。


僕も少し王子様気取りであやちゃんの手をひいて佐々木さんち前を歩く。









ミサちゃんもあやちゃんのことが好きみたいで、僕からあやちゃんの話を聞きたがってきた。



楽しかった5年生の冬。



春には僕は6年生になり、ミサちゃんは中学生になった。



それでも僕たちの関係は変わらず、一応付き合っていて、もちろんあやちゃんとも仲良く過ごしていた。





『楽しい』だけを考えて進んでいけた。

みんなが子供で、純粋でひたすら綺麗だった。