「じゃあわたしもハルくんって呼ぶ!」

「別にいいよー。」



帰り道、ミサちゃんが一緒に帰ると言ったので、今日のことを話した。




「ハルくん…なんかまだ慣れない。」


ぶつぶつ隣で呟きながら歩くミサちゃんは、身長は僕より少し高くて…少し胸が膨らんでいた。


今まで気付かなかったけど、女の子なんだ。それを意識したら昨日のキスが急にいやらしいことに感じた。





恥ずかしい…。




「あ、前に歩いてるの噂のあやちゃんじゃない?」


「えっ?」

本当だ。前を見るとあやちゃんこと都築彩音がいた。


1人だ。まだ一緒に帰る女の子がいないのだろうか。





そのあと前を歩く彼女としばらく距離を保ちながら、僕たちは歩いた。