部活も終わりもう帰ろうとした時だった。
「ねぇ」

「………何?」
振り向かなくたって分かる。声だけで分かる。

翔だってことぐらい。


「どうしたの?あ、今度の試合のこと?それなら…」
「すみませんでした。」
ぺこりと頭を下げる翔に目を丸くした。

「先輩のことずっと好きだった。」

は!?

「いっ・・・」
「い?」
「いい加減にして!!!」