私は、
だだっ広い校舎で
迷子になっていた。

「えーっと、
B011ってどこ?」

運良く前に人がいた。

「あの!
B011ってどこですか?」

彼女は、
振り返って、

「B011?
私も、その教室探してるの。
せっかくだから、
一緒に行こう?
私佐藤 薫。薫でいいよ。
なんて名前?」

「ゎ、私は、
高山 萌果です。」

「萌果ね。よろしく。」