アタシは息を切らしながら風呂を出た。
「ハァ…ハァ」
鏡の前に立つ。
肩の辺りには痛々しい爪の跡がくっきりと残っていた。


時刻はすでに5時半だった。
アタシは嫌々ながらも服を着替えて、化粧をし始めた。


もう…嫌だった。
これ以上、苦しみたくなかった…。
ねぇ…祐樹。
アタシ…アナタの考えてる事が全然分からないよ…。