「えぇ、そうよあなたに復讐するためにいろいろ仕掛けたわ。まずは、小学校の時みたいに祥と話すと不幸が起こると言う噂を広めた。そのときにいろいろと情報を得ていくと、[よく村雨と福井と福島といる。]とゆう話をたくさん聞いた。このときに狙いをこの三人に決めてさらにこの三人の情報を集めた。」

話の最中からポツポツと雨が降り始めた。

まるで何かに呼び寄せられるように。

それほどの異様な空気を作り出していた。

「情報を集めながら、どうやって追いつめるか思案していたら、偶然村雨と福島のキスシーンを見つけたわ。それをカメラに収めて集めた情報の中から模索していると、福島のお父様はとても厳しいとゆう情報を思い出したわ。」

確かにひろみのお父さんは厳しい人らしく言葉使いすら、いちいちうるさい人だと聞いたことがあった。

「だから、写真をお父様に見せると言ったら素直に従ってくれたわ。」

「何でそんなことで。」

「わかってないわね、[堅物じじいなら別れさせるために転校ぐらいさせられてもおかしくない。]って付け加えたら、見る見る青ざめて私の条件をのんでくれたわ。」

「条件って、まさか無視させた事か。」

里穂はハハッと楽しそうに笑い続ける。

「さすがね祥。あなたの言う通りよ。」

「なぜ愛花まで無視させる必要があった。」

少し強めに言葉を投げる。

「だって、いつも祥と一緒にいるから少しお仕置きしてあげたんです。目障りだったから。後はそれを村雨にもやらせて、その後は知っての通りよ。」

サーサー

雨が少し強くなる。

と言っても霧のような雨だ。

里穂はしゃべりきって満足なのだろうか、また微妙を浮かべてこっちを見ている。

「理由は、お前をそこまで駆り立てた原因は何なんだ。」

里穂は氷の微妙を止め、無表情な顔になる。

「あなたを信じていたのに裏切られたのが原因よ。」

(僕が里穂を裏切ったって。)

見に覚えの無いことに少し困惑する。