「なのに、されるがままなんか?」

黙って聞いてくれていた高原は口を開いた。

「…え?」

「それ。
伊崎と、そーゆぅ関係ちゃうんか?」

指差すのは松橋の腕。
5日前につけられた痣が、まだうっすらと残っている。

「………………」

「えらい乱暴にされてるんやな。体の関係持ってしまって気付いたんやろ?」

「これは、あいつが―!」

「せやろな。
でも気付いたんちゃうんか」