「え?…えぇええええ!!!!」

一言突っ込んでやろうと振り向くとバット持った男の腕を篠原が掴んでいた。

危機一髪のところだった。
数ミリのところで俺はぶん殴られていた。

「てめぇか?篠原って奴は?」

ピクリとも動かない表情の篠原は男の顔をジッと見つめる。

「俺だよ。忍海高の篠原は」

カラカラとバットを引き摺りながら現れた。

「そっかそっか、おめぇか」