「本当に来るんっスかね」

「信じるしかないよね~」

人通りの少ない裏路地に栗山を立たせた。

祥太・忍は裏路地の曲がり角にたむろっている振りをしながら警戒している。

「腹減ったな」

「飴食うか?」

「お前、良い奴だな」

篠原の屈託のない言葉に真山は頬を少し赤くした。

キラキラとした目で差し出された飴を口の中にいれる。

完全に栗山から目を離して次々とお菓子を与えている。