「わざわざ学校名まで言うって篠原、かなり恨みかってるね」

「俺が、ここの高校だと知らずに殴ってきたんだからな」

紫煙を吐き出して伊崎は松橋が座っているソファーの隣に座った。

松橋は怪訝な顔をしたが、伊崎の怪我に少し痛そうな顔をした。

「あ?平気だから」

松橋が、ジッと見ているのを伊崎は気付く。

「何も言ってねぇだろうが!」

伊崎は、素直じゃねぇな!と頭で舌打ちをする。