逃げてしまった。

これは完全に避けてることがバレたかもしれない。

「おいっ!」

でかい声に聞き覚えのある声の主。

わざわざ追いかけてきたのだ。

「そんなに俺が嫌いかよ」

吐き捨てるように、どんどん詰め寄ってくる。

「嫌いに決まってんだろ!
わざわざ追いかけてきてなんだよ」

「便所だよ」